ペット

2017年8月29日 (火)

前腕にできた瘤の摘出

 ラブラドールのラッキーちゃん12歳の前腕に約半年前よりできた瘤が最近大きく
 
なってきたため摘出手術することとなった。

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毛刈りすると、前腕の大きい静脈へ側副路が侵入している様子が目立っていた。

炭酸ガスレーザーと電気メスの組み合わせでいつも通りサクサクと、というわけに

もいかず、出血が多く難航する。

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 予定通りの切開ラインで摘出・縫合まで可能で、念のためのPRP注入して

縫合終了とする。

 まさに足取り軽くなってオーナーとともに帰宅したが、病理結果が気になるところ

である。

 

2017年8月 5日 (土)

下腹部にできた大きな腫瘤

 発見後2か月放置していたが、急速に大きくなったために手術依頼をされた下腹
 
部の腫瘤。
 
 いつものことだけど、もう少し早く処置をさせてくれると動物も獣医師もラクなんだ
 
けど。

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 未避妊のメスで生殖器に近いので性ホルモンに関係しての腫瘤かもしれない。

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 炭酸ガスレーザーと電気メス併用でも多数の血管が入り込み止血に忙しい手術

となったが、比較的スムーズに摘出可能であった。

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 円を縫合すると直線となり、傷は大きく見えるがなんとか縫合可能となった。

どういうタイプの腫瘤なのだろうか、病理検査を待とう。

 

 

 

 

2017年7月31日 (月)

釣り針事件

 
 夏場になると多発する釣り針誤飲事件が発生した。

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すでに胃の中に存在する。

 釣り餌が付いているために犬は釣り針が入っているという認識はなくパクっと飲

み込んでしまい、こういう悲劇が起こる。

 かろうじて残ったテグスに縫合糸を加えて筒状の各種外套を挿入して針を外そう

と試みるも全く動かないため、内視鏡の出番となる。

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 針には必ず「返し」が付いていて粘膜にしっかり食い込んでいた。

処置具で何度か針を触っているうちに胃粘膜からは外れたが、次に食道粘膜で

再び引っかかってしまった。

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 同じようなことを繰り返して最終的には無事摘出することができた。

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 過去何度か胃内にまで到達した釣り針を口から摘出しているが、釣り糸が

掴めて、それに縫合糸を結びつけることが可能であれば、さまざまな外套の利用

で単純に摘出することができるし、内視鏡を補助に使用する場合もあるが、開腹

手術まで必要としないで摘出できることがほとんどである。

 

 

 

 

 

 

2017年7月20日 (木)

フィービーちゃんのおなかの腫瘍

 2年前におなかの腫瘍で摘出手術を受けたフィービーちゃん13歳がここにきて
 
欲不振の症状を呈して腫瘍の再発が発見され、再開腹手術を実施することと
 
なった。以前の組織所見は血管肉腫ということであった。
 
 手術後1年半の間抗腫瘍効果のあるNSAIDSであるフィロコキシブを服用してい
 
が、ここ半年間投薬をやめてからの再発なので、腫瘍抑止効果は確かにあった
 
言える。

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 脾臓に腫瘤塊が確認され、大網と癒着する箇所も確認されたため摘出する。

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 左腹壁にも骨と同様の硬さの腫瘤が形成されていてこれも周囲の腹筋ごと摘出

する。

 腸間膜にも大きな腫瘤塊があって、これは腸管ごと切除して端端吻合・大網によ

る吻合部の保護、までを一気に実施した。

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脾臓、腸間膜と腸管、腹壁の腫瘤塊と3つ 摘出することができた。

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このあとの再発防止策を慎重にしていきたいものである。

 

 

 

 

 

 

 

 
 

2017年7月 8日 (土)

膀胱結石 雄の柴犬の場合

 
 10歳のオスの柴犬の飼い主さんから、なんと1年前からわかっていた膀胱結石
 
手術治療してほしいと依頼があった。
 
 フィラリア症でイミトサイド注射剤による治療を過去に受けていることなどから、
 
病気の予防や早期治療などの考えは一切ないのだろうか(^^)

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 膀胱に充満する結石がレントゲン画像で明らかである。

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 最後は尿道カテーテルより加温生理食塩水でフラッシュして細かい結石を洗浄

して全ての結石を摘出して閉創して終了した。

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 1年以上育てた結石もすべて取れて、違和感なくようやくこれから快適な生活が

送れることだろう。

 

 

2017年6月23日 (金)

高プロジェステロン血症による糖尿病

 避妊手術をしていなかったM・DAXのマリンちゃん14歳がここに来て体調不良と

なっている。

 血液検査では高血糖であるが、ここ数年の食事管理は良く、約1か月前に発情

兆候があったため、高プロジェステロン血症によるインスリン抵抗性によって糖尿

病の症状が出ているものと判断して、症状を整えたのちに開腹手術を実施した。

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 やはり黄体が両側性に過形成を起こしていた。

 この3日後には、調子を崩す前より元気・食欲が出てきたと飼い主さんが嬉しい

報告をしてくれるほどに快復することとなった。

2017年5月27日 (土)

お花ちゃんの副鼻腔炎その後

 お花ちゃんが前回の鼻腔洗浄・PRP注入治療して1カ月余り経過してここのとこ

ろ再び鼻づまり症状が悪化してきたため同様の治療をしてみることになった。

前回は超粘稠な膿性鼻汁が大量に蓄膿して洗浄排出されたが、今回症状の割に

は蓄膿はかなり少なく数回の吸引で膿は回収されなくなり、洗浄してもそれ以上の

回収は不可能なくらい蓄膿は減少していた。

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 今回は洗浄しても初回から清浄な逆流液であった。やはり前回のPRPの効果は

出ているようだ。初回治療から1ヶ月半空いてしまったが、2週間程度の間隔で数

回治療すると完治にいたる例を経験するのでそのような治療間隔が望ましいの

だろう。

2017年4月14日 (金)

お花ちゃんの副鼻腔炎

 動物保護施設から譲渡されて一般家庭で飼育が始まったお花ちゃん1歳が慢性

鼻炎症状がつらいのでなんとかしてほしいと来院された。

 2週間ほど注射・内服でようすを見るが改善しないため 鼻腔吸引洗浄と多血小

板血漿注入療法を提案 実施することとなった。

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5fr. 栄養カテーテルにて吸引すると強粘稠な膿汁が吸引されてきた。

とても鼻腔のみには収まりきれない量なので副鼻腔炎による蓄膿と判断される。

両側吸引後 次に加温生理食塩水にて圧をかけて洗浄すると膿汁が大量に出て

きた。

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 洗浄と吸引を清浄化するまで繰り返し作業してのちに多血小板血漿(PRP)を

注入し10分間鼻腔内に作用させた後残余を除去して終了とする。

 この処置で約半年間本病で苦しんだネコが劇的に改善したことを経験しているた

めお花ちゃんの今後の経過が楽しみである。

2017年4月 8日 (土)

マロンちゃんのイレウス

 10歳のトイ・プーのマロンちゃんがここ数日来の食欲不振、消化器症状で来院し

た。

4-5年前に遅めの避妊手術をしてから、以後なぜか小食になっていたという。

 精査すると後腹部に塊が触知され、エコーで観察すると腸管の蠕動運動を伴う

塊状の病変であることが分かった。さきに麻酔下で浣腸するもまったく塊は崩れず

翌日開腹手術を実施した。

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 後腹部を切開すると肥厚した腸管がさらにその後部に膠着して上がってこない。

慎重に癒着を剥がしていくと、どうもさきに手術を受けたときの子宮断端にガッチリ

と癒着しているようである。癒着した部分を剥がして上げて行くとようやく腸管が

フリーになったが、良く見ると尿管らしきものが巻き込まれていて剥離と同時に切

断されているようすである。

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尿管を接合終了して次は腸管の切除縫合となる。

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肥厚し内腔が狭小となった病変を切除して健康な腸管同志を接合して大網という

胃大弯から発生する網状の組織を利用して接合部を被覆し保護する。

このあと腹腔内を十分に洗浄して閉腹終了とした。翌日、翌翌日と順調に経過し

て 早期に退院となった。

考察するに 避妊手術後から食が細くなったことから早期に腸管が癒合してしまっ

たことによるものなのかと思われる。

肥厚部分は筋層部分が過形成をきたしたものかと思われ、腫瘍性変化は少ない

ものと思われるが、念のための病理検査は必要となる。

2017年3月13日 (月)

ネコちゃんの停留精巣

 1歳の雄ネコちゃんの精巣のひとつが陰嚢に存在せず、かといってソケイ部にも

見当たらないため、腹腔に停留している場合も想定して準備したうえで手術準備を

していると、、、、

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術前にソケイ部にそれらしく触れるモノがあるが、また逃げたりして、でもこれに

間違いないだろうと皮膚小切開口から探索してみると

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 やはり精巣に間違いなかった。袋に入っている正常な方も切除して、最小の侵襲

による手術で両側切除できたのでネコちゃんにとってイイ手術になった。

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