股関節脱臼 ローズちゃんの場合
股関節が外れている。
直ちに麻酔下で用手にて脱臼整復し、凍結他家多血小板血漿(PRP)を関節腔内
・外に注入して股関節を圧着したまま回転運動を30回ほど加えたのちにエーマー
スリングを施して終了。
2~3週間固定後に解除する間に関節包や骨頭靭帯の修復や線維性癒合が
進み治癒することを多く経験している。
股関節が外れている。
直ちに麻酔下で用手にて脱臼整復し、凍結他家多血小板血漿(PRP)を関節腔内
・外に注入して股関節を圧着したまま回転運動を30回ほど加えたのちにエーマー
スリングを施して終了。
2~3週間固定後に解除する間に関節包や骨頭靭帯の修復や線維性癒合が
進み治癒することを多く経験している。
10歳のミニチュアダックス 雌のジョシ―ちゃんが排尿障害で受診、膀胱内に
結石が確認され手術治療となった。
ストラバイト結石の特徴のある結石が摘出された。
ホサナ動物病院で 竹林獣医師とふたりで手術。
数日前、学生時代にお世話になった大阪市 岸上獣医科病院から1枚の写真が
届いた。実習中に勤務の先生が撮影してくれたもので、大切に保管してくださって
いたようだ。
こんな時もあったんだ。初心に帰ろう。
たしかに胃内に縫い針が。
麻酔下で内視鏡検査すると、フードにまみれて赤い裁縫糸の付いた縫い針を発見
何度かチャレンジしているうちに無事回収することができた。
猫は裁縫糸だけでも誤飲すると腸管が縦に裂けてしまい重篤になるので十分に
注意していただきたい。
外頚静脈を露出してそこから専用のカンシを心臓まで挿入して虫体をつかんで
摘出するという単純な作業だが行程中に少しづつコツがある。
固まって出てくること2回でほぼすべての虫体が摘出されモニターのエコー画面
からは虫体像が見えなくなり手術終了後にはひどかった心内雑音が消失した。
翌日には食欲も吠える元気も出てきたので一安心だ。
このあと肺動脈内に残存しているであろう残りの虫体を成虫駆除剤で殺虫する
ことで完治となる。
唇をめくってみると意外に大きい腫瘤であった。
炭酸ガスレーザーで基部を慎重に切除する。
切除後に基部に残存しているかもしれない腫瘍細胞を想定して蒸散という炭酸
ガスレーザーならではの照射方法を利用して局所再発防止を図った後に縫合して
終了。
細胞を染色してみると黒色腫に特徴的なメラニン顆粒が見られる。
詳細な病理検査により今後の再発防止策を進めていかなければならない。
高齢の動物には口の中に発生する腫瘍があっていずれの種類も悪性度が高い
ので月に一度程度は口を開けて調べることをお勧めしたい。
第1回 飼い主様向けセミナー 「骨折」
日時: 2018年12月9日 (日) 午後1時~4時
場所: 大阪市阿倍野区丸山通1-6-1 岸上獣医科病院 セミナー室
PRPを骨折箇所に注入することにより、当初口まで運んでいたフードも1週間後に
は自力で採食可能となった。
今回はソファーから落ちたときに傷めた肩の脱臼が改善せず、肩関節内にやはり
PRPを注入してみることになった。
注入後の1週間の本日再診時、これまでと違いまったく痛がることが無くなった、
外れていないようだ、と明るい顔で診察室に入ってくる飼い主さんと、診察室内の
ベンチを上り下りできるようになり、まったく痛みなく自由な歩様となっているハチ
ちゃんのようすから肩関節がかなり安定化してきたようで、触診上も安定化が得ら
れていることが確認できた。
肩にPRPを注入したときに3か月前に骨折した下顎を触診するとまったく動揺す
ることなく仮骨増生が進んでいた。
従来の治療方法となると、
下顎には内固定法、肩関節には腱の移動術による肩関節制御法など、いずれも
観血的手術法となって、動物には身体的負担をかけ、飼い主さんには精神的・
経済的な負担の多い方法であった。
それに比較してPRPを注入する本方法では、負担は格段に少なく、簡便で優れ
た方法と考えられる。
急ぎレントゲン撮影で確認すると咽頭直下に釣り針が存在していた。
麻酔下で口腔から摘出処置を開始すると、左側披裂軟骨に出血が見られ、鉤状
の器具にて食道を探査するとわずかに残った釣り糸とともに針が反転してきたが
予想通り返しの部分で粘膜に食い込んでいて、針を2分割して除去終了となった。
釣りにも散歩にもいい気候になると、このような事故が多発する。
開腹・開胸手術をやむなく選択する必要のある症例もこれまで経験してきた。
犬には餌しか見えておらず、中に釣り針が入っているかもしれないという想像は
できないため、海岸べりを犬と散歩する際には十分に注意を払ってほしい。
耳垢と毛が固く塊状になったものが鼓膜にピタッと張り付いていた。
生理食塩水で洗浄と水圧による付着部の軟化によりようやく挟まりこんでいた塊
がポロっと取れてきた。
軟化していてもまだ硬いままの塊。
鼓膜の下方に塊が固着していたことによるせん孔が認められた。
洗浄液回収後に多血小板血漿(PRP)を注入して終了したが、このあと3日後に
は聴力が回復したことを再診時に飼い主さんが嬉しそうに教えてくれることになっ
た。
聴力低下や難治性の外耳道炎があるときはこのような内視鏡的処置が功を奏
することがあるので是非相談してほしいものだ。
若いネコに多い遠位成長板での分離骨折であった。
内側に近位骨折端、外側からアプローチした膝関節切開創に分離した大腿骨
滑車が見えている。
拘縮した筋肉のストレッチをしながら、なんとか骨折端同士を合わせてクロスピン
を打つところまでできた。
治癒促進のためのお約束の細胞治療である多血小板血漿をゲル化して骨折端
に挿入して無事に手術終了となった。
1週間後に離島出張診療で再診するとすでにこの足で十分な負重ができていて
回復の速さに驚く。
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