飲み込んだ釣り針の外し方
魚釣りの餌の中に釣り針があるとは想像できずにパクッと飲み込んでしまうのが
悲しいかな犬の行動パターンであり獣医はこれを回収するのに苦労することになる。
前医で内視鏡下で回収不可と言われて来院 レントゲン検査で近位頸部食道に
停滞する釣り針がしっかりと映ってくる。
先ずは残ったテグスを口内まで誘導してここに縫合糸を結びつける。
川魚用らしく細いテグスだったが縫合糸により長さを稼いだ道糸を
気管チューブの中に通して糸を引っ張りつつチューブを押すことによって
「返し」が粘膜から外れる。
こんな感じ。引いてくるときに再び引っかかる時にはカフを膨らませる
ことによりかかりにくくなる。
無事に回収して飼い主さんはようやくホッとして帰宅となった。
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