« ネコちゃんの停留精巣 | トップページ | お花ちゃんの副鼻腔炎 »

2017年4月 8日 (土)

マロンちゃんのイレウス

 10歳のトイ・プーのマロンちゃんがここ数日来の食欲不振、消化器症状で来院し

た。

4-5年前に遅めの避妊手術をしてから、以後なぜか小食になっていたという。

 精査すると後腹部に塊が触知され、エコーで観察すると腸管の蠕動運動を伴う

塊状の病変であることが分かった。さきに麻酔下で浣腸するもまったく塊は崩れず

翌日開腹手術を実施した。

Imgp8394Imgp8397

 後腹部を切開すると肥厚した腸管がさらにその後部に膠着して上がってこない。

慎重に癒着を剥がしていくと、どうもさきに手術を受けたときの子宮断端にガッチリ

と癒着しているようである。癒着した部分を剥がして上げて行くとようやく腸管が

フリーになったが、良く見ると尿管らしきものが巻き込まれていて剥離と同時に切

断されているようすである。

Imgp8412Imgp8405

尿管を接合終了して次は腸管の切除縫合となる。

Imgp8410_2Imgp8418

肥厚し内腔が狭小となった病変を切除して健康な腸管同志を接合して大網という

胃大弯から発生する網状の組織を利用して接合部を被覆し保護する。

このあと腹腔内を十分に洗浄して閉腹終了とした。翌日、翌翌日と順調に経過し

て 早期に退院となった。

考察するに 避妊手術後から食が細くなったことから早期に腸管が癒合してしまっ

たことによるものなのかと思われる。

肥厚部分は筋層部分が過形成をきたしたものかと思われ、腫瘍性変化は少ない

ものと思われるが、念のための病理検査は必要となる。

« ネコちゃんの停留精巣 | トップページ | お花ちゃんの副鼻腔炎 »

ペット」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ネコちゃんの停留精巣 | トップページ | お花ちゃんの副鼻腔炎 »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
フォト
無料ブログはココログ