お花ちゃんの副鼻腔炎
動物保護施設から譲渡されて一般家庭で飼育が始まったお花ちゃん1歳が慢性
鼻炎症状がつらいのでなんとかしてほしいと来院された。
2週間ほど注射・内服でようすを見るが改善しないため 鼻腔吸引洗浄と多血小
板血漿注入療法を提案 実施することとなった。
5fr. 栄養カテーテルにて吸引すると強粘稠な膿汁が吸引されてきた。
とても鼻腔のみには収まりきれない量なので副鼻腔炎による蓄膿と判断される。
両側吸引後 次に加温生理食塩水にて圧をかけて洗浄すると膿汁が大量に出て
きた。
洗浄と吸引を清浄化するまで繰り返し作業してのちに多血小板血漿(PRP)を
注入し10分間鼻腔内に作用させた後残余を除去して終了とする。
この処置で約半年間本病で苦しんだネコが劇的に改善したことを経験しているた
めお花ちゃんの今後の経過が楽しみである。
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