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2017年1月13日 (金)

ネコの頭頚部がん

 ネコのヒロちゃん11歳が慢性副鼻腔炎の症状で数カ月来苦しんでいる。

転院後の様子を見ていると副鼻腔炎ではなく残念ながら腫瘍の可能性が高い。

 急速な症状悪化に対して一気に画像・細胞診断と治療までを麻酔下で実施する

ことになった。

Imgp7954

 ここで紹介するには忍びないほどに変形してしまった右の顔面だけではなく、

右上顎も腫れてきた。

Imgp7958

 光を増感する色素剤と抗がん剤を混合したものを腫瘍局所内に注入する。

腫れている顔面の病変部位にも同様注入して、

Imgp7967Imgp7964

近赤外線を照射すると局所内の光増感と増温そして抗がん剤の作用により腫瘍

胞が死滅する。

 温度をあげている間に静脈内には高濃度ビタミンC点滴を同時に実施すること

によってがん細胞を相乗的に殺してしまおうという治療の組み合わせである。

これに内服による低用量抗がん剤療法を併用してみると5日目には眼瞼の開閉

が可能になるほどの顔面の腫脹の消退と機能回復そして元気食欲の回復など、

全身状態の改善が見られた。

 このあとも副作用の少ない、QOLの維持を目指した治療を続けてあげたいもの

だ。

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