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2016年4月15日 (金)

副鼻腔炎のラステルちゃんのその後

 昨年8月までの約半年間副鼻腔炎を患っていたラステルちゃんがワクチン接種

のために約8カ月ぶりに来院した。

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 鼻腔内膿汁吸引・洗浄後にPRPを注入して10分間静置して作用させた。

この子には他家の凍結保存PRPを適用した。 この後劇的に症状が改善して

半年間に亘る食欲不振・鼻閉からすっかり解放された。

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 体重が500グラムも増えて、以前は鼻孔を粘性膿汁で塞がれひどい呼吸音だっ

たのが、ラクな呼吸になって表情もラクそうでいっそう愛くるしくなっていた。

 この症例も交えて去る2月の獣医再生医療学会でPRP療法を発表させていただ

いた。

 それを聞いてくださった東京の獣医師がネコの副鼻腔炎で追試験をしてくださり

やはり改善があったと連絡をくださった。

 PRP(多血小板血漿)療法は増殖因子を病変局所に作用させて治癒を促すが、

抗炎症作用もきわめて強力であることを実感する。

 

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