獣医再生医療学会と日本再生医療学会
先週末から長期出張に行かせていただいた。
スタッフにはたいへん無理をさせて、飼い主さまにもご迷惑をおかけしましたが
おかげさまでずいぶん勉強になりました。
卒業後20年間くらい飼い主さんの前で難治症例に対して首をうなだれていた
自分がいた。
10年前に初めて岸上義弘先生が獣医再生医療の方法論を展開してくださり、
一筋の光明が見えてきた。
立てなかった犬が立てる、歩ける、走れるようになり飼い主さんと手を取り合って
喜べる機会を与えてくれた。
感謝の気持ちで経過報告を発表し、多くの先生方の報告でさらに勇気づけられ
た第9回獣医再生医療学会であった。
火曜日からはお隣の京都でヒトの再生医療学会があって、予備日の前日には
講習会を受け、これで日曜日から木曜日まで再生医療三昧の5日間となった。
慶応大学整形の中村雅也先生の脊髄損傷再生に対する篤い思いとエピソード
を聞いているうちにオッチャンの目から熱い涙がこぼれ落ち、自分でも驚いた。
周りのお医者さんからこれまで通り脊髄は治らない、と言われようとも、なんとか
眼の前の患者さんを治してあげたいという篤い気持ちが原動力となって
再生医療研究が進んでいくことに頭が下がる。 自分も少しでも見習いたい。
8年間いた北海道の雪と違って京都の雪は風情のある降り方をする。
でも沖縄暮らしのわたしには当然メッチャ寒かった。
途中学会を抜けて横浜の大高 功先生のところに眼科再診に出かけてみると、
治療よろしきを得て、浮腫を起こしていた網膜がすっかり治っていたことに
感謝しながら、新幹線の2時間の旅を楽しんで京都まで帰ることができた。
そういえば大高先生も慶応大学医学部ご出身だった。うーん慶応熱いぞー。
(酪農も負けないぞー?)
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