股関節脱臼 ジョンちゃんの場合
ヨーキーのジョンちゃんがソファーでくつろいでいるときに、わからずに飼い主さ
んがその上に座ってしまい、足の形がおかしくなっていると、半ベソ状態で来院
された。
股関節の前背方脱臼を起こしている。(写真裏表が逆)
整復後に関節内・周囲の構造を修復促進させるために自己血より多血小板血漿
(PRP)を作成して股関節内に注入する。損傷を受けた関節では健常時の100倍
くらいの滑膜由来間葉系幹細胞が増加するという。これをPRPに含まれる成長因
子によって関節内組織に分化誘導させる目的である。
100回ほど股関節内をなじませるための圧着スイングをしてのちにエーマースリ
ングで固定する。
14日後に固定解除してすっかり元通りに歩けるようになってようやく飼い主さん
も安心されたようすである。
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