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2014年1月11日 (土)

膝関節痛

 キキちゃん10才の膝が痛くて生活の質の低下を招いている。

左側は膝蓋骨が習慣性に内側方に脱臼してじゅうぶんな膝関節の伸展・屈曲が

不可能であり、右側は膝関節の屈曲とともにクリックがあり、かといって十字靭帯

損傷に伴うサインが現れないため半月板損傷を強く疑う。

1週間程度、NSAIDS単独で様子を見たが改善なく、多血小板血漿の関節腔内注

入を提案したところ、同意が得られ、本日実施することになった。

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 10ml採血して、1800回転・8分間遠心分離後に血漿部分を採取。

ここに血小板が豊富に含まれ、これに少量カルシウム剤添加後に受傷関節腔内

に注入する。

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 気管の低形成のある子で、覚醒下で処置をさせてくれたのがありがたいし、

一方で局所麻酔薬はアポトーシスを来たすという報告があるためこれも使用不可

となる。

 レントゲン検査で、両側性に骨膜反応が見られ、関節症の進行が認められた。

                        ー

 関節に傷害があるときに、滑膜由来幹細胞が健常時の100倍ほども関節液中

に増加するそうである。

 ところが緩徐な損傷時には滑膜にはさほど出血がないために幹細胞を増殖させ

分化誘導するサイトカインが手薄となるのであろうか。

 ここに本人の血小板由来のサイトカインが働くことによって、増加した幹細胞が

性化し、損傷靭帯や半月板が治癒していくものと思われる。

                        ー

私自身の治験例の紹介: 1.痛風発作で傷めた左第1趾中足指節関節炎

                 2.ゴルフ肘の右上腕骨外果炎

                 3.オフロードバイク乗車転倒時の左膝半月板損傷が

                   慢性化して常時膝が笑っているフルキズ

 上記3か所に適用してみたところ、ずベての箇所で著効が見られ

疼痛・軋轢感等の異常感覚・運動機能等、すべてのスコアで改善が得られた。

                        ー

国内では産業医大・内田宗志先生グループがアスリートの運動器障害について

PRPを適用して成績をあげられているようすである。

 

 

 

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