頚部の腫瘤
7月からしだいに増大するネコのオーランドちゃん7歳の頚の瘤を取る手術をす
ることになった。
当初はステロイドに反応して縮小傾向にあったが、ここにきて不安な大きさとなる
基部は頚椎にくっつくように生じていることが触診上確認でき、皮下では外頚静脈
をまたぐように腫瘤が存在しているので、摘出難易度は高そうである。
外頚静脈を保護して2か所より切皮して表現して行くと、
時間は要したものの、なんとか腫瘤に巻き込まれた頸動脈・迷走神経幹を剥離
しつつ全摘出することが可能となった。 PRPゲルも注入して終了。
病理結果がどう出るかたいへん心配であるが、とりあえずは嚥下障害などの
合併症が出ないうちに摘出できたことが先ずは良かった。
大手術にもかかわらず、翌日何事もなかったように元気な様子で検診に来てくれ
るオーランドちゃんであった。 (病理結果は扁平上皮がんでした)
ホサナの竹林先生とゴルフで競うの図。
若い竹林先生は飛ぶんだねー。 笑い、あきれる、表情のわたし。ヤラレタ。
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