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2013年11月19日 (火)

前腕骨折 ポンちゃんの場合

推定3歳のパピヨンのポンちゃんが1週間前に前腕を受傷し紹介転院されてきた

1週間の外固定によりすでに線維性癒合が進んで、用手では整復困難だが、

手術治療は避けたいという飼い主さんの希望に沿ってPRP(多血小板血漿療法)

注入後キャスティング固定の併用療法とした。

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 この処置からほぼ1週間毎の再診を経て、37日後には着地・歩行・走行とも

完全に良好となったことが確認できた。

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                 (受傷1週間後の初診時)

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                (昨日再診時、処置後37日目)

 旺盛な化骨が増生し、不動化が得られている。

この後、さらにじゅうぶんに化骨が増生したあと、破骨細胞と骨芽細胞の働きによ

ってリモデリングが起こることによって、健康側と同じ形の骨に戻っていく。

 PRP(多血小板血漿)注入によって、若齢動物の骨折治癒に匹敵する旺盛な

化骨増生が生じることを経験している。

 骨形成タンパク(BMP)はその名のとおり骨増生を促進するエビデンスが蓄積し

ているが、これはTGF-βスーパーファミリーに属することが最近わかってきた。

血小板のα顆粒にはこのTGFーβが豊富に含まれていて、その他の増殖因子

の作用と相まって旺盛な骨増生を促進するのであろう。

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