会陰ヘルニアの手術
未去勢のクロちゃん14歳がオシッコが出ないで苦しんでいるという主訴で来院。
検査により会陰ヘルニア輪に前立腺と膀胱が脱出して尿閉になっていることが
判明、手術治療を実施することとなった。
この犬は9年前にフィラリア症状発現したものをイミトサイド注射液による駆除を
実施して救命されて、その後元気に生活していて今回未去勢が原因の本病に
なったものである。
昨日今日のヘルニアではない大きさ。
ま、動物医療では当たり前とも言えるが、早く当たり前と呼べない時代になってほ
しいものである。
膨隆部を切開してみると膀胱と前立腺と大網が大きく脱出していた。
内閉鎖筋を反転したものを一部利用して、自己の筋肉組織で閉鎖するとヘルニア
輪が無事消失して、翌日より自力排尿が可能となった。
ー
同窓会の準備とあとの作業などで練習に集中できなかったが、やはり武道はい
いもので、道場でけいこすると、身体だけでなく精神が凛としてくるのがジワーっと
感じられてきていいものである。
春は別れと出会いの季節で、転勤族の多いここ新都心の道場の子どもたちも
移動が多くなってきた。
寂しくもあり、新しい出会いに楽しくもあり。
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