腸閉塞 トビ―ちゃんの場合
ヨーキーの トビ―ちゃん10歳が消化器症状でおよそ1週間ほど困っている。
昨夜は夜間救急にも行くくらい深刻な症状になってきたということであった。
診させてもらうと1週間ほとんど食べていないというのにお腹が張っている。
腹部触診をしてみるとなにかチューブ状のものが触れ、超音波検査では直径約
2センチの異物らしきものと、それより前の腸管と胃内に大量の液体貯留があった
さほど肥満ではないのに腹部が腫れている。
空腸に充血腫脹病変があり、一部アコーディオン状に変形していた。
大きなふたつの塊のあいだを糸状に橋渡しする異物がからまっている。
腫脹する腸管側もやむなく切開することでようやく異物除去が可能となった。
翌日の離島出張を前に今日で開腹手術を決断していたよかった。
乾燥してよく見るとヒトの毛?が絡まっているように見える。
飼い主さんに聞いてみたいがこの子を預けて翌日には外国旅行に出かけてしまっ
た(外国人の方)。 帰宅を待って再発防止を検討することにしよう。
練習生が多く、白帯の低学年生を少しだけ指導させていただく場面があるが、
子供たちには当然のこと?お父さん世代でなくおじいちゃん世代に映るらしく、
ちょっとナメラレテるな、と感じる田中サンであった。
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