化膿性肉芽腫性毛包炎
肥満細胞腫との細胞診断の下に摘出された腫瘍あとから出血しているとのこと
で、急遽転院、対応したチェリーちゃん10才。
出血のコントロールのあとPRP(多血小板血漿)ゲル適用後にようやく肉芽床が
できてきた。
肥満細胞腫と聞いているので、慎重に局所とリンパ節を観察していたが。
この時の細胞診からは肥満細胞らしき細胞所見は得られず、局所再発はないと
ものと判断していた。
次第に増生過多となってきたためと、しきりに閉鎖のためのフィルムを取ろうとす
るので思い切って開放としてワセリンとステロイド軟膏を半々に混合したものを日
に4回塗布することを指示してみると、
5日目後には良い具合に肉芽が収縮してきて、上皮化も進んできた。
手術を実施した病院に残っていたホルマリン標本を病理医に診ていただくと、
腫瘍ではなく、悪性の炎症性病変であったことがわかって、飼い主さんとともに
胸をなでおろすこととなった。
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