悪性間葉系腫瘍
左前肢が着地できなくなるくらいに腋の腫瘍が急速に大きくなった10歳のマリナ
ちゃんに外科手術を実施した。
腕神経叢と動静脈を巻き込んで分離不可能であった。
予め飼い主さんに前肢を同時切除しなければならない場合もありうる、と話して
いたとおりの最悪のシナリオとなった。
大きな手術になってしまった。
自分の腕をもがれたような喪失感を覚えて、手術終了となった。
翌日からすっかり痛みもなく、3本足で散歩に行けるこの子を見て、生きる力を犬
から教わることになる。
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病理診断は、悪性度の高い間葉系腫瘍との結果であった。
レントゲン上では目視できる転移巣はないが今後の注意深い観察が必要である
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