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2011年1月20日 (木)

犬のリンパ腫

 先月中旬から顔が腫れてきたフレンチブルのタンクちゃんだが、診察の結果、

体表のリンパ節と腹腔内リンパ節の腫脹を伴う多中心性リンパ腫であることがわ

かり、飼い主さんはその結果に非常な驚きと落胆を隠せないでいた。

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 1週間前に体表リンパ節生検後にインターフェロンωを局所注射してみると翌

にはすっかり腫れがひいて反応の良さにこちらが戸惑うくらいであった。

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 その後は極低用量のプレドニゾロン内服で維持して、本日2回目のインターフェ

ロンをリンパ節内注射した。

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 標準治療としては多剤併用療法のCHOP療法などの化学療法が推奨されてい

るが、副作用の危険性と寛解後の再発時の対処の困難さなどから、今回の治療

方法を代替え案として提案してみたところ同意が得られ実施したものである。

Img_2

 遅れて返ってきた病理検査結果は、治癒困難なT細胞性ではなかったが、

リンパ芽球性ということで、今後の経過を見まもりつつ治療計画を実施していく

必要性を強く感じる。

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