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2010年10月16日 (土)

チキンの骨騒動

 4歳のミニピンが夕方チキンを骨ごと与えてから急に呼吸困難になった、という

ことで診察時間終了間際に駆け込んできた。

当院では初診の犬であった。

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 チキンの骨はすでに胃内に下りているが、肺野が真っ白で、これでは酸素交換

不可能である。心臓の形が本来のすっきりハート形でなくて、ずんぐりと大きくなっ

ている。

 挿管時に咽喉頭部には骨はなく、泡沫もほとんどない状態でチューブ挿入時の

抵抗もなかった。

 念のために内視鏡で確認するが、心基底部から噴門まで、まったく通過障害は

ないし傷もない。

 肥満があるが、それ以外はどうかとフィラリア検査してみると強陽性と出るので

心臓の変形はこれが原因と言える。

 軽度の誤飲性肺炎にフィラリア症で心臓肺の予備力低下に伴っての呼吸困難か

あるいは最初は心基底部食道あたりでひっかかっていた食塊がその後後送され

たもののそれまでの呼吸困難と心機能低下から肺水腫を生じたものなのか、と想

像された。

 翌日早朝チキンをあげるとガツガツとしっかり食べるほどに元気食欲が出てきた

が、間接的な原因になった食べ物であることを理解できない動物には、飼い主さ

の慎重な配慮が必要だと感じる。

 

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