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2010年9月17日 (金)

胸部損傷

 朝一番に5か月の子ネコがショック状態で運ばれた。

 開口呼吸して伏臥し眼もうつろの状態である。容体急変より1時間のみしか経過

していないのに体温低下して危険な状況である。

 一瞬心肺停止に近い状態に陥ったと考えていいくらいである。

 聴診では両方の胸壁より心音がほぼ正常に聴取されたが、呼吸様式は浅拍で

可視粘膜のチアノーゼも認められる。

 必要と思われる注射をしたのちに酸素室にて安静保持する。

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 犬座姿勢にまでは姿勢保持可能となるも開口して、鼻と舌の色もよろしくない。

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 心尖部が胸壁から浮いているのと横隔膜のラインが不鮮明であり左・右脚間

の距離も正常より大きすぎる。重大な胸部複合損傷がありそうだ。皮下補液が貯

留しているために読み取りにくくなってしまっているが。

 

 損傷の原因は不明瞭であるが、多頭飼育家庭で予期せぬなにか大きな外力が

加わったためであろう。

 

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 フェンスと原野の間の狭い道を縫って走る。

 ジムニーだけでなく軽トラオジサンもすれ違う沖縄ならではの事情があってなか

なかに交通量の多いダートである。

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