精巣腫瘍
15歳のシーズー、リンちゃんのタマタマと肛門の周りが同時に腫れているものを
本日手術することになった。この2週間心臓の薬をのんで手術に備えてきた。
三尖弁口部で心雑音が聴取される。フィラリアは陰性で心電図で右心不全と出
るので、三尖弁異常があるようだが、手術を急ぐ。
巨大精巣を取ってしまえば、下腹部はすっきり。
肛門周囲の腫瘤は7時位の大きいものしかわからなったが、よくみると11時1時
位にも小さいモノができている。炭酸ガスレーザーでサクサク切除していく。
PRPゲルを挿入して縫合し、終了した。
他にも体表の腫瘤を取ってほしい、との飼い主さんからの依頼があったが、この
辺りが引き際と考えて切り上げる。
元気のいい若いころに去勢手術をしておくことで防げる病気であって、高齢の
心臓の悪い犬に対して決してしたくはない今回の手術である。
今日は外科手術・処置の多い日で、4件のうち3件に自己濃縮血小板を適用す
るほどに、PRPが動物の外科治療に必須となってきている。
「ペット」カテゴリの記事
- 股関節脱臼 ローズちゃんの場合(2019.01.17)
- 膀胱結石 ジョシ―ちゃんの場合(2018.12.15)
- 縫い針を飲み込んだパティちゃん(2018.11.29)
- フィラリア吊りだし手術 モーギーちゃんの場合(2018.11.09)
- 口腔内悪性黒色腫 イブちゃんの場合(2018.10.23)
コメント