胸部挫傷の子猫
保護された子猫が保護先にいた大きいネコに咬まれてから急にショック状態に
なった、ということで運び込まれた。
胸壁の左右に歯型がくっきり残っている。こういうときは瞬間的に咬んだネコの
上下の犬歯がくっつきそうになるくらいの距離まで、深く咬まれていると考えている
くらいがよいだろう。
心拍・呼吸数ともこれ以上ないくらい早く、鳴いているのに声が出ない。
後ろ足も力が全く入らず、強くつまんでようやく痛みがわかる程度であった。
レントゲンを撮ってみると、本来肋骨によって支えられて動きにくいはずの胸椎
がくの字になっている。ちょうど歯型のあった部分と一致する。
必要な注射をして、酸素室に入ってしばらくすると呼吸がおちついて、少しだが
缶詰フードを食べてくれた。
深刻な病態だが、子どもは体がやわらかく再生能力が高いためか損傷に強いこ
とを経験する。
俗に「幸せを呼ぶネコちゃん」といわれる オッドアイ という左右で瞳の色の異
なる子だった。
お盆(旧盆)でもともとのんびりした沖縄によけいにのんびりした空気が流れてい
る郊外の道。
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