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2010年8月20日 (金)

トイプーの白内障

 トイプードルが白内障の検査と相談のために来院した。まだ6歳と若い。

 

 聞くと、すでに2年以上他院にて進行を抑える点眼液を処方されているとのこと

あった。4歳から発症したとすると、7-8歳から発病する老年性と区別されて、

若年性白内障ということになる。

Img

 スリットランプで検眼すると、水晶体を形成するカプセルの前部分の膜(前嚢)が

いびつになっていることが判明。

 リトロイルミネーションという検査をすると、上部分は透明ぽく肉眼的には見えて

たところもまったく眼底からの反射がなく、ほとんど光が網膜に到達できていな

いこが判明した。

Img_0001

 肉眼的にはより白内障が進行していると思われる左眼においても前嚢はいびつ

なっているが、右ほどではないようだ。

 いびつになっているということは嚢(カプセル)そのものがシワシワになって萎縮

しているということであり、カプセルを支えている毛様小体が離れようとする、とい

うことになる。

Img_2

 上の図のEのように過熟白内障になってしまっていた。

 6歳で過熟はつらいものである。

 こうなると、いずれ毛様小体から外れて硝子体の中に落ち込んでいくことがあ

が、タイミングがよければ嚢ごと外へ取り出すことも不可能ではない、というこ

とになる。

 続発する緑内障や、嚢が破けて水晶体性ぶどう膜炎が起こったりと、2次障害

も多発することを飼い主さんには理解していただいた。

Imgp0210

 青い空の下で田舎道を楽しんでいたが、この後スコールに遭うことなどまった

予想になく、のんびり今来た道を写真に撮ったりしているんだな。

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