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2010年6月26日 (土)

犬の直腸がん その2

 4月22日にここで紹介した直腸がんの犬について、その後活性化自己リンパ

療法を併用ている。

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3年前に腺腫だったものが、

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1年弱の治療でここまで回復して、飼い主さんと喜んだのだが、、、、、。

今年症状が再発し、4月22日に腺がんとなっていることが判明。

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以前の治療方法に加えて、自己リンパ球療法も実施することになった。

CO2-インキュベーター内での培養のようす。

IL-4や抗CD3抗体など、リンパ球を選択的に増殖させ、活性化するサイトカイン

などが炭酸ガス透過性のバッグの中に含まれている。

Imgp0796

おおむね2週間後には約1000倍に増えた活性化自己リンパ球を移植することが

できる。

採血・培養・移植を繰り返していくことで、免疫細胞治療効果を上げていく。

注射器内で白く濁っているのがリンパ球であり、超生体染色により、活発に動く

リンパ球が顕微鏡下で観察できる。

かりに完全縮小まで持って行けなくても、固形がんの休眠状態が得られればよし

として、なにより生活の質を上げ、それを維持していくことに主眼をおいていく療法

である。

 「移植後1週間目あたりから、便の形がよくなってきて、全体にいい感じ」 と、

いちばん動物をよく見ている飼い主さんから感想をいただいた。

Imgp0017

6年前の病院移転時、植栽に自分で植えたタイワンレンギョだが、梅雨が明け

たこの時期に紫色の小さい花をつけて目を楽しませてくれる。

 

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