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2010年6月10日 (木)

脾臓の病気

 3か月前から時折り失神転倒したり、元気がなくなったりしていたが、ここに至っ

てまったく元気がなくなった、と話す飼い主さん。

のんびりとした、いかにも沖縄らしい空気が診察室に流れるが、聞いているわたし

もう少し前からかなあ、といつものように考える。

 

 耳が異様に白く、可視粘膜を調べてみると真っ白に近いミニチュアシュナウザー

12歳であった。

腹部膨満があり、エコーで調べてみると脾臓らしい臓器の腫大がある。

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数日通院していただき、内科療法により若干の改善を見たのちに手術してみると

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中央部分に穿孔のある、他と癒着の強い脾臓が現れた。

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腸間膜を巻き込むように癒着している。

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先ずは脾臓への交通動静脈をすべてより分けて結紮して切離していくと、

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やはり最後に残るは腸間膜との癒着部分であり、線維性にかなり強固に癒着する

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慎重に時間をかけて癒着を剥離すると脾臓が離れてくれた。少し間膜に孔があい

てしまったのを縫合する。幸い動静脈は無傷ですんだ。

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縫合が終わり、腹腔内を洗浄してのちに閉腹したが、脾臓穿孔部位からのこぼれ

た腫瘍細胞がどう動いていくだろうか。肝臓への肉眼的な転移はないようだけれ

ど、ヨシカワ先生の病理診断待ちとなる。

Imgp0753

 梅雨の晴れ間のミニツーリングに出かけてみると、やんばるの初夏の風がなま

った身体を突き抜ける、の巻となった。

 

数日後に病理診断が帰ってきた。血管肉腫ということで予後が心配である。

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