« 起立不能になった犬 | トップページ | 膣壁にできた腫瘤からの出血 »

2010年6月20日 (日)

角膜潰瘍に瞬膜フラップ固定術

 角膜潰瘍が難治の老齢犬が、ここ数日とくに症状悪化して痛みにより終日元気

がない様子である。これまでヒアルロン酸塩点眼や内服・注射など集中的な内科

療法を施してきたが、好転しない。

 

 こういう時に古くから実施される角膜保護療法として、動物特有の瞬膜を角膜上

に固定する方法がある。ちなみに瞬膜は第3眼瞼とも呼ばれる。

Imgp0837

かなりの広範囲で角膜が実質まで欠損している。穿孔はないようだ。

十分洗いながら観察していると、感染はコントロールできているようすなので、

フラップ固定を実施する。

Imgp0843

瞬膜には軟骨が存在し、これに糸をかけるとしっかりと固定が可能となるので便

利である。Tの字の軟骨の首の部分に糸をかける。

Imgp0852

終了後、角膜全体が瞬膜の内側で保護される。これによって角膜輪に存在する幹

細胞の損傷部分への増殖と進入を促進することができる。

 なぜだか昨日の土曜日は、サブの吸入麻酔器まで使用されるほどに、このよう

な外処置が多い不思議な一日となった。

« 起立不能になった犬 | トップページ | 膣壁にできた腫瘤からの出血 »

ペット」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 起立不能になった犬 | トップページ | 膣壁にできた腫瘤からの出血 »

2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
フォト
無料ブログはココログ