American Heartworm Society のガイドライン
本日届いた獣医師向け雑誌に、犬糸状虫(フィラリア)症の治療ガイドラインが
掲載されていた。宮崎大学の萩尾光美先生(日本犬糸状虫症研究会会長)により
紹介されている。
3年ごとに改定されているガイドラインで2007年版である。 成虫駆除は、どのステージにおいても1か月以上間隔の2段階、3注射を推奨してい る。 国内で販売されているメラルソミン2塩酸塩注射剤であるイミトサイド。 この堅い虫を殺すというので、かなり「強力」である。 しかし薬の副反応が怖いのではなくて、薬によって死んだ虫が肺動脈塞栓を来たし、 呼吸器・循環器のコントロールが困難になりがちなところに怖さがある。 これは、併用される安静保持と内服投与によってその困難がより容易となる。
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