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2010年4月18日 (日)

複雑骨折の犬

 昨年夏に交通事故による複雑骨折で、無残な状態だった9歳の犬が、久しぶり

来院して元気な姿を見せてくれた。

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下腿足根関節が露出して不潔創である。路面にひきずられることで起こる損傷。

しっかりと洗浄後にPRPゲル貼付後にフィルムドレッシングを施した。

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年齢と損傷の程度から、先行き不透明な深刻な病態である。

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骨折の程度もひどい。

保存的に治療していくと感染も来さずに、ぐんぐんと治癒方向に向かってくれた。

PRPのおかげとしかいいようがない。

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皮膚炎で本日来院した時の様子では、まったく跛行なく、しっかり負重していた。

特別な手術もしていないので、本人の治癒力を手伝っただけで治っていることにな

る。

骨、軟骨、靭帯、腱などがPRPによって再生することと、繊維芽細胞の増殖が

進された結果、線維組織による固定力により支持力が得られたものと考えられ

る。

感染防御能力にも優れたPRPである。

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