去勢が遅かった子の肛門周囲腺種
10歳のチワワが肛門周囲腺腫で手術治療を受けた。
8歳で去勢手術を受けているが、若い時期に受けている子に比べて、罹患率は
どうしても高くなってしまう。
肛門直上に大きく硬い腫瘤を形成する。
やはりレーザーと電メスでの併用手術であるが、血管が入り込むので出血を見
ては止血しながら、腫瘍を切除していく。
しっかりとマージンをとって切除したいが、そうすると次に縫合がたいへんとなる。
PRPゲルを挿入することにより、縫合のみの場合に比べて、より癒合しやすく、
感染しにくい創内環境をつくることができる。
手術に先立って、各種検査をしてみると、僧帽弁前尖が閉鎖不全で、モザイクが
左房後方への逆流を示していた。聴診ではまったく雑音は聞こえてこないので
詳細な検査がやはり大切となる。
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