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2010年3月30日 (火)

まだ続くフィラリア急性症

 

 2年前にイミトサイド注射剤でフィラリア成虫を駆除した犬、5歳、がその後予

せずに急性症を発症して、緊急手術となった。

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 右外頚静脈に孔を設けて、

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 フレキシブルアリゲーター・カンシという軟らかいカンシを心臓にまで進める。

この子はダックスなので10cmくらいで右心房まで届く。

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 かたまりで虫が取れる。これを何度か繰り返して、取れなくなるまで、画像上、

虫が見えなくなるまで作業を繰り返す。

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 ホサナA.Hは透視型レントゲンが設備されていないために、心エコーモター

下で手術している。 低侵襲でいいかもしれない。虫自体もよく見えるし。

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これだけ取ると、これまで心雑音がひどかったのが、うそのようにきれいな心音

になっていた。たった2年間でこんなにとは。

 

 問題なのは、2回もフィラリア症から助けていると、飼い主さんがさらに予防を

視しななるのでは?という心配があるが、肺動脈の硬化や塞栓の病変は

虫が存在すると徐々に進行していくので、やはり予防にまさるものはない。

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