« 腹壁尿道口設置手術 | トップページ | 20kgの犬の大腿骨骨折 »

2010年3月 3日 (水)

難治性の腸炎

 昨年12月12日付け、犬の腸管から酵母様真菌、の犬がまだ低タンパク血症が

続き、ときおり悪臭のある泥状便をしている。真菌は排除でき、全体には前より

ずっと状態は整ったが、病気の底から抜け切れないでいる。ステロイドからは離

脱できているのだが。

 

 麻酔下で腹部超音波検査と内視鏡検査をしてみると、

超音波検査では本来低エコーで黒く抜けるべき腸管の粘膜層が白っぽく濁ってい

る。

内視鏡検査では、

100226_001_2

 充血と、リンパ管拡張があるのだろうか、白いウネのように見える索状の病変

見える。 (リンパ球浸潤であった)

100226_007

さらに十二指腸を前方に進むと、全体に粘膜面が粗造で充血と白色の微小結節

病変が明瞭である。

最近の便の塗沫染色検査ではリンパ球らしい大型細胞が見えていたが。

 

 組織診断をヨシカワ先生におねがいすると、「粘膜固有層に多くのリンパ球の浸

潤像あり」と返ってきた。

  

 リンパ球増殖性の炎症性腸疾患ということになるが、今後は自己リンパ球療法

の提案もして、過剰免疫反応を調整することによる効果をみてみたいが。

« 腹壁尿道口設置手術 | トップページ | 20kgの犬の大腿骨骨折 »

ペット」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 腹壁尿道口設置手術 | トップページ | 20kgの犬の大腿骨骨折 »

2025年5月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
フォト
無料ブログはココログ