涙丘睫毛乱生症
いわゆる涙やけで受診する子も多い。
流涙症ということになるが、この原因にはこれまで涙点が塞がっていて鼻の方へ
涙が流出していかないから、ということが多く言われていたが、手術用顕微鏡で確
認していると、そのほとんどが目頭に生えている毛 (これも睫毛に入るのな?)
を伝わって、涙がオーバーフローして涙やけを起こしているのがわかる。
内眼角の内側の粘膜(涙丘)からアイラインに入った部分までびっしり毛が生え
ている。
乱生する毛を睫毛セッシで抜いている。(顕微鏡モニターを写真に収めたもの)
反対も同様である。重度の時にはレーザーで毛根を蒸散する場合もある。
ヒトの脱毛と同様で何度か抜いているうちに毛根量が減少していくものだが、
今後は様子を見ながらの追加処置となる。下図は古典的な手術方法。
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