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2010年1月21日 (木)

イタリアングレーハウンドの骨折

 

 昨日は定休日で、その日は朝から自分が歯医者さんで治療を受けていた。

 

 その帰り道、トキエDr.から、骨折でお預かりした犬がいるので、至急処置す

ようにとの要請が入ったので、いつも速いめのシルビアS-15をさらに飛ばした。

 

 病院に戻ってみると、4ヶ月齢のイタリアングレーハウンドが左前肢を痛そうに

挙上している。手根からすぐ上が腫れてかなり変形しているので、治療が難しそう

印象を受けた。

 

 麻酔下でレントゲンを撮ってみると、

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 手根直上の斜め骨折である。

 しかしよく見ると尺骨は横骨折のようである。

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 遠位は掌側方へもズレがある。

 幸い尺骨が横骨折なので、なんとか尺骨を整復位に乗っければ、橈骨は復位

してくるだろう、というこころもちで徒手整復してみると、

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尺骨はうまく乗っかり、橈骨も半分以上体面しているし全体のアライメントも整った

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 側方向からもしっかり合っているのが確認できた。 指圧を加えてモールディン

グしたあとがよくわかる。

 骨折端にはノンゲルPRPを注入して、より早い化骨形成を促している。

100120_015

 全体に腫れているので2日後あたりにキャストの巻き替えをする予定でいる。

 

 整復後はそれまでキャンキャン泣いていたのが、すっかり痛みが楽になっておち

ついたようすだ。

 

 イタリアングレーハウンドはそんなに犬種としては数が多くないのに骨折で来院

する割合は多く、 とくに前腕と下腿を骨折することが多い。

 

 ふだんからケージ飼いがお薦めで、とくに相手ができないときにはケージに入れ

ておくのが安全・安心である。

 

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