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2010年1月16日 (土)

ウサギの不調

 

 7歳になるウサギのマロンちゃんが数日来の食欲不振を訴えて来院した。

 

 時折体調不良となり、臼歯の不整過長(斜歯)と食滞を改善するとその夜から

再びワシワシと牧草やペレットを食べ始めるのだ。

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 麻酔下で開口して検査してみると、舌の左側面がびらん状態で痛々しい。

写真では見えないが、下顎の臼歯が舌の方向へ斜めに延びて、舌の動きに伴っ

てナイフのように傷つけるのである。想像するだけでこちらの舌も痛くなりそうだ。

ひどい場合には舌の側面が切れている例もある。上顎でも同様に頬粘膜が損傷

していることあるが、今回は下顎だけであった。

斜めに不整に延びた臼歯を専用のカッターで切除した。

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 歯が悪いと消化管にも負担がかかる。

ラクツロース・プリンペラン・ペリアクチンの3種類のシロップを混合したものを

「ウサギカクテル」と勝手に名づけて、これをカテーテルで投与する。

数日食べていないので、皮下にリンゲルも投与して終了した。

今日から再びしっかりと食べてくれることだろう。

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