路上傷病保護ネコ
朝いちばんにバイパス上で負傷してうずくまっていたネコが運ばれた。
鼻出血がひどく沈うつなようすだが、意識は朦朧としながらも、ようやく姿勢保持
がはたらく程度なので、意識レベルはさほど悪くないようである。
胸部・腹部は損傷はないようすで脊椎損傷もないようである。
必要と思われる注射処置をしてのち、しばらく酸素室で休ませたあとに吸入麻
鼻腔・口腔を吸引して、呼吸がラクになるようにしたのちに、
臼歯に鉛筆を噛ませて、後方にずれた下顎を前方に牽引して正常位置に整復
できた。
脳内の損傷程度によるが、両眼の所見などから比較的早期に回復してくれるの
では、との見通しだが、路上傷病動物はそのあとがたいへんである。
今日は朝から雨降りで、昨日晴れている間に写真が撮れてよかったが、桜の花
の行方はこの先どうなるのやら。
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