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2010年1月23日 (土)

ノラネコちゃんの外傷

 

 いつもネコちゃんを診察に連れて来られる方が、出勤途中にノラネコがケガをし

いるところに出くわしてしまった、とのことで朝一番に来院された。

 

 お預かりして麻酔下でよく見ると、

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 左後肢が内側でかなり大きな損傷を受けている。すこし時間が経っていそうな創

である。一部関節腔内に達する部分がある。

関節が鉤縮して伸展・屈曲に大きく制限があった。レントゲンを撮ると、

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 骨・関節に大きな異常はないようだが、周囲軟部組織がひどく腫脹している。

底側面に砂が入り込んいるようで、骨以外の不透過性物質が映っていた。

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 PRPを作成して、一部はゲル化前に注射器にとって関節内に注入した。

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 バフィーコートも加えていて、感染防御能にも優れている。

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 ゲルをシート状に加工して、生食にてじゅうぶん洗浄した後の創に載せて、

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 プラスモイストとガーゼをあててフィルムで被覆して、終了とした。

 

 さて、ここまでやったが、ノラネコちゃんに診療費を請求するわけにもいかず、

路上傷病動物も診ざるをえない、動物医療のつらいとことろである。

 

 動物先進諸国には公的に確立された救護システムがあろうが、日本はまだまだ

後進国である。

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