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2010年1月 3日 (日)

ダブルピンニング法

 

 みなさま、明けましておめでとうございます。

 

 今年もゆるりとこのブログを書いていきたいと思いますので、お付き合いいただ

ければ幸いです。

 

 さて、前回紹介した症例のダブルピンニングについての問い合わせをいただい

たので、考え方をここに紹介したいと思う。

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 10年ほど前に読んだヒトの整形の本で、elastic fixation  (弾性的固定法)という

概念を知って、衝撃を受けた、わたしにとって感慨深い教科書である。

 

 

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 elastic の反対は rigid でガチガチに固める、という意になる。

ガチガチに固めては化骨ができにくい。化骨ができないでいつまでも固定金属に

骨が頼ってしまい、かえって骨が痩せてきたり、金属を除去したのちに、直ちに再

骨折が起こったりする危険性がある。以前のA/O法やキュンチュアー釘法などに

そういう欠点があった。

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 上下で支えあい、骨片は触らないでも癒合している。

仁王立ちで天井を突っ張る、そんな感じであろうか。

 

 骨折部位は開創しないで、近位・遠位より細いピンを複数打ち込む方法である。

非開創により骨折部位の細胞やサイトカインそして血流など、治癒機転に必要な

物学的要素が温存されることが化骨形成に有利に働く。

 

 そして1本のピンが受け持つ支持点が複数で、ピンの本数も最小限の複数であ

ることがこの手術法のポイントと考える。

 

 この原理を理解するにつれて、1本の太いピンでピンニングすることはなくなった

し、プレート法を適用するのは骨盤骨折くらいになってしまった。

 

 ヒト整形はC-アームといって、透視型レントゲンでモニターしながらの手術なの

で、その分は割り引いて動物に応用しなければならないが。

Imgp1197

Dsc00355

 症例に応じて、末端の処理を変えたりすることがある。

100103_001

 

 昨日、お正月休み最終日をいつものオフロードで楽しんだ。

本日仕事始めから筋肉痛である。

 

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