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2009年12月12日 (土)

犬の腸管から酵母様真菌

 

 今年3月から下痢を繰り返している9才の犬が転院してきた。

 

 すでに9ヶ月もの闘病で、これ以上ないくらいやせ細っている。

最近の血液検査のデータでは、低タンパク・低アルブミン血症が著明である。 

 

 症状と検査結果から、タンパク漏出性腸症という病名が与えられる。

これにはおもに炎症性腸疾患とリンパ管拡張症の二つがあるが、タンパクが低す

ぎてすぐに病理学的検査をするのは適当ではない。

 

 便を確認すると、腸球菌をバックグラウンドに、なんと酵母様の真菌がたくさん

見える。

 毎日のように検便をするが、犬の便にカビが見えることはめったにないものであ

る。

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Photo

 

 継続する抗生物質の投与で菌交代現象が起きたのものか。

 それとも最近免疫抑制剤を投与されたという申告から、その影響も考慮しなけ

ればならない。

 

 こういうときに、いつも考えることは、皮膚の上で起きていることと消化管の上で

起きていることがおそろしく似ている、ということだ。

 

 以前の症例で、エステサロンで飼育されている犬が、美容用顔パック剤の使用

済みのものを好んで食べていて、カンジダ性腸炎になった子がいた。

 

 アレルギー性皮膚炎ではマラセチアという酵母様真菌が二次感染する。

  

 さて、本症例はどのように薬から離脱させていくか、を慎重に考えたい。

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