離島診療の一日
11月30日(月) 久米島へ出張診療に出かけた。
遠くにある台風22号の影響か、天候不良で、当初予定していたフェリーでの往
復を取りやめてよかった、とホッとしながら飛行機に乗り込んだ。
炭酸ガスレーザーの出力低下があって、器械を入れ替えたいためにフェリーを
検討していたのだが、離島に住む人々のたいへんさをこんなことひとつとっても
身に染みる思いがする。
午前の診察では、5年前までフィラリア予防していた犬が、途中で予防をやめて
しまい、末期的な症状を示して来院した。
せっかく何年も2週間毎診察に通っているのに、、というこちらの思いもあるが、
ガリガリにやせて呼吸速迫の犬を目の前に、それ以上言うまいと、今後の治療に
ついてしっかりと説明していく。 こころが痛いのはなにより飼い主さんなのだ。
コンビニで買っておいたチキンをしっかり食べてくれたので、絶対安静と内服と
で、成虫駆除まで持っていければ、という見通しができたが、予断は許されない。
昼に体重30キロのゴールデンの去勢と10キロの犬避妊手術を終えたら2時を
過ぎていた。昼休みを利用して手伝ってくれたナカムラ先生がいなかったら、食事
時間が取れなかったことだろう。
急いで二人で沖縄そばをいただきながら、ひきつづき仕事の話に盛り上がる。
午後もおおぜいのかわいい患者さんたちが来てくれたが、今回はなぜかネコが
多かった。若いネコやなんと20歳のネコなどが予防処置や体調不良で来る。
帰りの飛行機も揺れに揺れながらも、那覇空港に無事到着して帰宅を急いだ。
前日の日曜午後、やっとすこし時間が取れて、フィールドへ行ってみたが、数週
来の天候不良で水溜りをよけながらの走行で、スリップダウンしながら楽しんだ。
草も枯れて、沖縄も冬の様相。
ススキの穂も季節を感じさせる。
これからが、沖縄でのバイクのオンシーズンとも言える。
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