年末の災難
昨日終業間際にホサナ動物病院から連絡が入った。
犬の大腿骨の骨折の症例で、年齢は14歳で体重は3kg弱、ということであった。
一般全身状態は良好とのことで、本日昼手術とあいなった。
さて、病院に着いて話しを聞いてみるとたいへんな状況であったようだ。
飼い主さん二人がこの犬を踏みつけてしまいそうになるのを避けようとして、
その二人がぶつかってしまい、そのうちのひとりが転倒して犬が下敷きになって
犬は骨を折り、本人は頭を強打して救急に運ばれたそうである。
犬の飼い主さんのことがたいへん気になるが、こちらは依頼されたこの子の手
術に集中しなければならない。
ポッキリと年相応に堅そうな骨が折れている。
お年寄りなので細心の注意をはらって、作業するが。
最近多用するダブルピンニングで固定できたが、思ったより骨髄腔がせまく、
工夫を要した。もちろんバフィーコートPRPゲルも適用して万全を期して無事終了
となった。
犬は人生(犬生)の後半で災難に遭い、人はゆく年の年末に災難にあってしまっ
たが、一日も早く飼い主さんが回復されるのを祈るばかりである。
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