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2009年12月 4日 (金)

犬の食物アレルギー

 

 4才の柴犬、去勢済みオスのポンタちゃんが、アレルギーがひどくなって来院し

た。

 

 生後6ヶ月からの症状であることと、非季節性であることから食物アレルギーを

疑っているが、食餌のコントロールもうまくいかずに、どんどん症状悪化するため

に、本日アレルギー検査のための採血をしようとなった。

 

 こういう症例には、ステロイドホルモン剤の投与が治療の主流であり、3年前か

らは免疫抑制剤であるシクロスポリンも認可されているが、どちらも長期投与し

て、決して身体全体には良くないために、できれば使用を控えたい薬である。

 

 目の前のアトピー・アレルギーで苦しんでいる患者に対して、対症療法的に強い

薬を使用することは、「木を見て森を見ず」 の治療になっていることをわれわれ

治療者側も充分に気をつけたい、と常々思う。

 

 さて、当患者であるが、極度の病院恐怖症も合併しているために、採血にたい

へん手間取ることになった。

 

 触るだけでもガルルと怒って、咬み付こうとするので、危なくてどうにもならない。

 

 特大麻酔箱に餌で誘導することを試みるも、餌には興味を示すが、いざ箱に入

ようとすると、巧みによけて、入ったかと思ったらジャンプして餌だけパクッと食

ることを繰り返し、そろそろ疲れたころに看護士さんが首輪をひっぱり、わたし

おそるおそる胴体をつかんで、ようやく箱に収めることができた。

 

 5人がかりの大仕事になってしまった。

091204_012

脇を中心とする、前肢の脱毛・発赤・色素沈着

091204_016

脇の下も長い病期をうかがわせる肥厚と色素沈着がいちじるしい。

091204_015

内股も同様の病変である。

なお眼の周囲、耳、口周囲にも病変形成している。

 1週間後にはリンパ球反応試験までの結果が出揃う。

これによりきっと、食餌内容の改善が図れて、うんと好転することが期待できる。

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