ゴールデンシャワーの実
昨日は悪天候のなか、久米島診療に行ってきた。
台風並みの突風が吹くなか、プロペラ機は巧みに雲をかきわける。
乗り物には強いはずのわたしも、すこし気分が悪くなるのを覚えるころに着陸
して、ほっとした。
病院が開く前に待ってるはずの飼い主さんの姿が今日はない。風が強いので
頃合いを見計らって、というところなのかな、と想像するが。
午前中は、カルテ整理をする時間ができるほどにいつもと違って閑散としてい
た。
皮膚病、成長痛を伴う子供のゴールデンのビッコ、予防注射、フィラリア検査、
マダニ駆除などの診察をして、昼に2件の犬の去勢手術をした。
いつも顔を出すナカムラ先生は休暇中で、彼の姿もないので、すこし張り合いを
なくしながらも粛々と2件の手術を進める。
1時半に病院を出て、やはり植物が気になるだるま山に向かった。
2週間前に盛りだった黄色いヒガンバナは、いまや見る影もなく、盛りを見ている
者の目には余計に切なく映る光景だった。
ゴールデンシャワーの実がどうなったか気になるので、さらに奥に入ってみると
なんと、みごとな実を付けているではないか!長さ50-60センチもあろうか。
今年は不作かと思っていたが、たわわに実って強風に揺れている様がダイナミッ
クである。
8月3日の様子 サガリバナのように黄色い花びらが筒状に咲いて、まさに
ゴールデンシャワーの名前に恥じない様。
緑の実がこのようにコーヒー色になる。鞘のなかに樹脂に包まれて種が保存さ
れているので、旱魃に強いかたちで形質が固定したのかなあ、と感じる。
いずれにしても、ことしは、花と昨年の実が落下せずに同居するという、なにか
異常を感じる年である。
午後も、いつもより少ない患者さんたちを診て、強風の中を帰途に付いた。
秋雨と台風の影響でダートはマディ状態だった。滑る滑る。
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