ラブラドール10歳の子宮蓄膿症
数週前より、元気食欲が低下してきて、本日全廃になったので、来院した
ラブラドール犬、10歳。やはり、いよいよになって来院する犬が多い。
スズキDr.により子宮蓄膿症と診断されて、エコー画像でも最大直径5センチ
程度と身体に合わせてビッグサイズに蓄膿する子宮であった。
この子は1年前にフィラリア成虫駆除を行って、いまは咳もなく健康回復していた
のだけれど。やはり、若いうちに避妊手術をしていなかったがために、ハイリスク
な手術をすることになる。
長患いしているために、低アルブミン血症になっているが、腎不全の値はそうで
もなかった。
午前中に点滴したのち、念のため輸血しながらの手術となった。
子宮の壁に小孔を開けて吸引器で膿汁を吸い取る。
1リットルも抜けただろうか。
子宮が小さくなり、安全でしかも手術がしやすくなる、はずだったが。
右上の角に吸引の跡がある。
このあと、卵巣が上がらず、脂肪が過多で、特大カンシでもブレード幅は足りず
アブラで糸と手は滑る。助手を1名増員して、チタンクリップまで動員と、3重苦・
4重苦の手術となった。
腹膜炎も併発していたので、今後の術後管理が重要になる。
日曜の午後はお休みだったはずの予定が、、、。
わたしの場合、1回逃した休みはもう取り返しが効かないことになっている。
明日は年2回の座間味村出張だ。船が揺れないことを願うばかりだが。
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