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2009年11月14日 (土)

洗濯物性?消化管内異物

 どうも、洗濯物をガジガジしているうちに、飼い主さんのニオイが残っていたのだ

ろうか、ストッキングをそのまま飲み込んだ犬が、ぐったりした状態で来院した。

 

 聞き取りをしていると、自宅内を自由にさせている犬に異物誤飲が多い。この子

も脱衣場をうろうろしていたようである。

 

 昨日、エコーで腸管内に直径5mmの異物とアコーディオン状の異常形態となっ

た腸管を確認し、開腹に備えて一晩点滴後に本日昼手術時間を迎えた。

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 エコー・レントゲンで診たままの形状の腸管。この中に径5mmの異物が触知で

きた。辿っていくと十二指腸まで触知できる。こういう時は胃を確認しなければなら

ない。するとやはり胃内に異物の一部が触知できる。胃から回腸まで連続して

ひも状の異物が存在することになる。

091114_006

胃を吊り上げて、切開してみると、なにやら靴下状の形状である。

091114_009

引っ張るとこんなに続いている。これ以上無理できないところで異物を切断。

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回腸の異物末端の部分で切開すると、ダンゴ状の末端部分があって、その先は

胃内と同様の太さの連続した異物である。

 一重縫合しておいた胃を二重縫合し、腸管の縫合と腸間膜による被覆を施して

洗浄後に閉腹して終了した。

091114_001_2

右端が切断した部分。

閉塞部位が長かったのと腸管粘膜の傷みが強いと想像されるため、術後管理

を慎重にしなければならない。

091010_011

そろそろ山に入りたいのだけれど、タイミングがとれないでいる。

 

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