ゴンタちゃんのその後
第6回獣医再生医療研究会が大阪で開催された。
11月21日土曜日、同時期に開催されている動物臨床医学会第30回記念大会
の合間を縫っての研究集会で、ゴンタちゃんの治療の様子を紹介することになっ
た。
ちなみに動物臨床医学会はひとけた台の年次大会からできるだけ参加させて
いただいているが、小動物医療のけん引役ともいえる活発な研究発表がおこなわ
れている学会である。
今回わたしは都合で会場に行けずに、長女のハナエD.rが代理で報告してくれ
た。発音の悪いオヤジライダーより若いオネーサンのプレゼンのほうが判りやすく
てよかったのではなかったか、とも思うのだが、本人が行けずに主催者の先生方
にはたいへんお世話になったようだ。
脊髄損傷の患者に骨髄間葉系幹細胞を移殖して17日目に歩行が自由になっ
た症例である。(このブログの 「歩けて良かったね、ゴンタちゃん」 の症例)
発表後に会場から「感動した」と素直に喜んでくださった獣医師がおられたことを
聞き、再生医療を実施するものとして、今後ますます共に感動できるように精進し
たいものだと感じる。
移殖翌日 終日横臥状態。
移殖9日目 飼い主さんの補助により起立可能となる。
移殖27日目 歩行自由で吠えても痛みなく、しっかり身体を支えることができる。
(以上、自宅療養中に飼い主さんが撮影したもの)
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