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2009年10月20日 (火)

ギプスの巻き方

 治療期間中にギプスがずり落ちないための工夫を知りたい、

との問い合わせが多いので、ここに紹介させていただくと。

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毛刈後に肢の両側にエラステックステープを貼って、下巻きを巻く

このネコではどうした加減か、両側でなくて、肢の上下(背側・掌側)にテープが

付いているが、ふだんは肢の両側(内側・外則)に付けている。

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ギプスまで巻いたらテープを折り返す。

たしか、この子は一時的な橈骨神経麻痺で手首がナックルになるのでその

副子がわりにキャスティングをした、と記憶する。

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折り返したエラテックスの上からベトラップを巻く

キャスト材は3MのスコッチプラスJの5センチ幅を好んで使用している。

なおキャスト材を操作中のみ、ゴム手をしないとネバネバ手になるのでご注意

を。

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上の端のテープも折り返して巻く

運動性活発な子には、折り返さずにこのテープのさらに上に

エラテックスを足して、肩から一周させて内側の肘上方へ持ってきて

留める方法などのバリエーションもある。その又上にさらにベトラップで固定な

ど。

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肘関節周囲も毛刈してエラテックスで補強。

昔は、ギプスは折れている骨の上と下の関節2箇所にまで、またがって固定す

る、というそこそ、固定観念があった。

石膏から即乾のキャスト材に変わったせいか、この20年くらい、またがらないで

化骨は充分できることが自身も実証できている。

 

なお、わたしの感触では、パッドは出した方が動物がギプスを許容しやすいし、

早期負重により化骨もできやすいように感じる。

 

写真を探しているうちに、小切開エレバ法の5年ほど前の症例がでてきた。

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15キログラムほどのイヌで全力疾走中になにかに激突、ということであったか

記憶している。

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エレベーションをかける前の所見で、骨折端の段差がはっきりとわかる。

いまは消毒後にオプサイトフィルムを貼り付けて、皮膚面からの創への汚染が

ないように保護して後に小切開している。

このときも、整復後にすぐキャスティングできるように、消毒前にエラテックスを

肢の両側に貼っている。

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尺骨(下側の骨)が動かないので、エレベーションに思いのほか、力を要した。

そのため、上側の骨折端がすこしめくれてしまっている。

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やはり前後の関節はまたがないで、折れている骨(前腕骨)にだけギプスを。

(のつもりだったが、不動化のため、下の関節である手根関節はまたいでいる)

壮齢犬だけれど、3週間くらいで良好に化骨ができた。

このときはまだPRPを知らない時であった。

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金武町 億首川 遅い時間で、もうカヌーの姿が見えない。

上流ではダムの拡張工事をしているが、野鳥への影響がなければよいけれ

ど。

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