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2009年8月 4日 (火)

骨折のネコちゃん

 生後4ヶ月のネコが2階から転落して大腿骨が折れている、とホサナ動物

病院のタケバヤシDrから連絡が入ったのが離島出張前の週末。

  

 日曜の昼に手術時間を設定して、午前の診察終了後にホサナ動物病院にかけ

つけた。

 

 手術前にメール添付で送られたレントゲン写真は、無残にも大腿骨の下3分

の1あたりの多発性骨折(骨がいくつにも割れて骨片が多くある状態)。こういうと

きは見えにくい骨折ラインがどこかに潜んでいることが多く、手術直前の麻酔下で

の詳細な撮影により上方(近位)の骨に縦に大きな骨折線が存在していた。 

慎重に手術操作しないとその縦割れが医原的に完全骨折にまで至ことがあ

る。

 

 最小の切開口から2本のピンを上下に刺入して、骨折端を整復位に合わせた

後に同時に対側へ止まるまで進入させて足を動かすとまったく軋轢感のないスム

ースな動きとなった。このブログで紹介したPRPを骨折部位に挿入充填後に閉創

した。

 

 ダブルピンニングにより支持点が計6箇所となり、治癒までの間、回旋や圧縮、

離解の動きに耐えやすい内固定法であり、最近この方法を好んで用いている。な

お下方の膝の動きを干渉するピンを先に抜ピンし、その後様子を見て上のピンを

抜いている。これにより段階的に骨に負重刺激を与えることにより、化骨形成を促

すことになる。より強い骨になって治癒することが期待できるのだ。Imgp1345_2 

骨片がたくさん。下の骨折端は膝関節の近くまで来ている!!!!!

Imgp1352_2

きれいにそしてしっかりと整復できて、翌日には帰宅できた。

(以下、記事補筆 9月9日)

Imgp1386 

(同年9月8日、術後37日目、抜ピン時 こちらの指示どおりに来院されずに、 

2本同時 抜ピンとなるが、 これもよくあることだ。 化骨増生・アラインメントとも

良好である。)

 

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